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【第10話】いつでも仕事があるわけではなく日々その日暮らし・・・バイト生活

【第10話】いつでも仕事があるわけではなく日々その日暮らし・・・バイト生活

芸能界で俳優になると優雅な生活が待っているとばかり思っていたがそうではなかった。

オーディションに合格し、やっとの思いで役をもらい仕事をしてみるとわかった。給料が本当に少ないこと。目の前の現実的な収入に驚いた。つまり芸能の仕事だけではご飯を食べていけないのだ。目先の目標は、バイトしなくても役者で生活をしたいと思っていたがそうもいかず、結局はバイトに終われる日々。こんなはずではないと思いながら日々のバイト中心の環境に流されていった。

東京都いう街はお金がかかった。家賃が8万円、食費が3万円、レッスン費3万円、携帯代2万円、その他雑費など月に5万円はかかる。そのため、バイトの掛け持ちをしないと生活ができない状況だった。

昼は前日に予約するとOKな融通のきくバイト、建築、旗振り、イベントスタッフ、パチンコ屋、コンビニと、、、この時は生きていくのに精一杯だった。バイト中心の生活で、このままでいいのかと思っていた。

実際、売れっ子俳優になり、テレビ、ドラマ、映画、CMに引っ張りだこになると話は変わるのだろうけど、そうなるまでに一体後何年かかるのだろうかと不安しかなかった。もうすぐ事務所に入り1年、出口の見えない毎日をただ過ごしていた。

 

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