【第05話】オーデション受けるも・・・落ちまくる!!もう自分には向いてないのか!?
レッスン通い始めて数ヶ月たったころ、事務所には仕事のオファー(オーデイション)というシステムがあることを知った。私は、事務所に入るとCMや映画の仕事は事務所が取って来てくれるものとばかり思っていた。
ところが、そうではないらしい。新人の私たちは事務所に来るオファー(仕事の依頼)を掲示板で確認して、興味がある仕事があれば事務所に受けてもいいのかという許可を取り、なおかつOKが出たらオーデイションを受けれるということだった。
更に当時驚いたことに、そのオーデイションににかかる経費(移動費、衣装代、プロマイド写真)は全て自分もちということだった。また、オーディション会場につくと驚く光景ばかり。まずはライバルの人数の多さ。他の事務所からの人達もたくさん来ている状況。例えばドラマの撮影でたまにしか登場しない居酒屋の青年役という脇役にも関わらず500人以上の人が受けに来たりとか。
実際には待ち時間が5時間とかは当たり前で、一人一人のオーディション時間は3分もなかったりだとか。ビックリすることばかりでした。とにかく仕事をもらうためには事務所の先輩からはオーディションは数こなし経験積まないととアドバイス受け何回もトライした。だが、何度も何度も選ばれることもなく、だんだんと自分は本当に受かるのかな?自分には向いてないのかなと落ち込んだ。それと同時に負のスパイラルに陥っていた。
オーデイションを受けることに意味を見出し、自己満足の自分がそこにいた。受けるだけで満足している自分がいた。
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