100人の経営者を創る「幸せの樹」プロジェクト無料説明会を開催します!!

【第07話】OOO先生に呼ばれ悩みを打ち明ける。父親の愛情

【第07話】OOO先生に呼ばれ悩みを打ち明ける。父親の愛情

この頃、アルバイト中心で、事務所のレッスンには気分で行ったり行かなかったりの日々だった。そんな気分であるレッスンの終わりに先生に呼ばれた。初めてのことでビックリした内心、無断で休んだりしてたので怒られると思っていた。しかし、全く違った。

先生に言われた。『最近どうしたの?休みが続いていたようだけど、何か問題や悩みがあるんじゃないの??』怒られると思っていたので頭の中で整理するのに少し時間がかかった。

その後、『先生が悩み聞いてあげる。全部話してごらん』と言われた。そう言われたことで、今の自分の気持ち、悩みを自然と話していた。上京して、芸能人になるんだと意気込んで東京に来たものの、ライバルの多さや周りとの経験値の違い、レッスンに通えば通うほど自分は演技が下手くそで、このまま続けていき芸能人になれるのか?それに事務所の先輩であれだけ経験もあり真面目に取り組まれている人達でさえTVや希望の仕事につけてない現実を見ると、到底私には遠く難しく感じるし、数年経験を積んだとしても追いつけないと思った。

ましてや俳優でご飯を食べていくなんて想像もつきませんと愚痴をこぼしていた。一通り先生が聞いてくれて、すごい笑顔でこんな言葉をかけてくれた。

『〇〇君、イイ感持っているね。トップスターと同じレール、経験をしてるから大丈夫。何も間違ってないよ』同じ悩みを通るからと。とにかく1年。いや6ヶ月、いや3ヶ月でイイからまずは通い続けなさい。

きっと進むべき道が見えてくるから。更に先生はこう伝えてくれた。

〇〇君の透き通った目が好き。キラキラしてて。そんな特別な目を持っている人は中々出会わないからね。親に感謝して頑張りなさい。先生は応援しているからねと。

先生に心境を聞いてもらい、応援し、さらに気にもしてなかった目のことを褒めてくれ、最後に親に感謝しなさい。と、背中押されたことで、その日の夜眠れずに親のことを考えていた。

すると涙が止まらなくなった。

私の家族構成は、父は公務員で母が専業主婦。そして、4人兄弟である。両親はとにかく優しくほとんど怒られた経験がない。父は毎週月曜から金曜まで仕事し、土日は必ず私や弟に時間をさいてくれる。いわゆるイクメンである。

私たち兄弟は物心ついた時から、サッカーをやっていて、土日に試合があれば必ず観戦に来てくれる。周りの親が来れないときでも必ずといってイイほど父親の姿はありました。子供と常に寄り添ってくれる父親だった。

自分が何かやりたいことにと言ったことに対しては、NOと言われたことがない、本当に信じて応援してくれる父親だった。小学生の時、父と約束したことがあります。〇〇の好きなことを思いっきりやれ。ただ一つ、人に迷惑かけることなするな。でした。

そのため私が父に〇〇をチャレンジしたいと言った時、父は必ず本気なのか?と問いてくる。はい。と答えると思いっきりやれと応援し背中押してくれる父だった。

そんな子供思いの父親だったが大学卒業して就職ではなく、俳優になりたい為、東京にいくと伝えた時は、中々理解してもらえなかった。いやむしろ、理解できなかったのだろう。

二人三脚でずっとサッカーを裏方で応援し支えてくれて、大学まで推薦で行かせてもらい、いざ就職でいよいよ社会人だという時期に就職活動はぜず、全く見当違いの芸能人になる為、東京に行くというわけだから。

もし仮に私が父の立場だったとしても理解できないだろう。ということで、今回は両親の心からのYESももらえず半ば強引に私は東京行きを勝手に決めた。両親は何度も本当に俳優になり東京に行くということに対して歩み寄ってくれようとしたのだが、私が勝手に暴走し東京行きを決めたのだ。話し合いを遮るような形で。

何も知らず分かってなかったのは私の方だった。いざ東京行きのチケットを手に取り東京にはいったものの友人、知人はおらず、とにかく家探しを始めた。今まで実家があり当たり前のように住めてた家もいざ東京になると話は変わってくる。不動産屋に行き、家賃の高さに驚いた。また、いざ契約となると必ず保証人が必要で、私は父の名前を勝手に使い契約書にサインした。すると後日、不動産屋から連絡が入り、不動産を借りれることになった。事前に不動産屋からは、職も決まっておらず今の状態では借りれる可能性は低いし、難しいと聞いていた為、借りれることに奇跡が起こったと思っていた。

だがしかし、後で不動産屋の担当の方に聞くと、父が東京の不動産会社の管理会社まで掛け合ってくれたおかげで今回は特別に借りれる運びとなっていたのである。父の名前を勝手にサインした私には何一つ連絡もないにも関わらず、父が不動産屋と掛け合ってもらったおかげで借りることが出来た。

父親の無償の愛を感じた。そんな、そんな大きな支え、サポートがありながら私は今何しに東京に出て来たんだと原点に戻り、心新たにした。勝手に東京でていき、好き勝手やってるにも関わらず、レッスンにも行かず、、、父との約束全然守れてなかったと猛反省した。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました