大学3年の夏休み大学の仲のいいクラスメイト4名で福岡のOOOOOという街に買い物に出かけた。
昼ごはんを食べ終わり、買い物もある程度終わった午後5時ごろ路上をブラブラ歩いていると、日焼けをし60代のビシッと紺色のスーツを着た170センチぐらいのダンデイーな男性に呼び止められた。
すかさず、こういうものですが、、、と名刺を渡された。その名刺には、〇〇〇〇事務所、〇〇〇代表取締役と書かれていた。見るからに都会のオーラ全開でラベンダーのいい香りがしたのを覚えている。
間髪入れず、笑顔で、もしよければ30分お茶でもどうですかと誘われた。僕たち4人は一瞬何が起きたのかわからずオドオドしてたが、いつのまにか流されるようにカフェに入っていった。
皆で座り、その男性はカバンからいきなり色々と物を出して見せた。
写真や雑誌、カタログらしき物を手に取りテーブルの上に並べられた。
なんとそこにはTVのスーパースターが並べられた。石原軍団、北野OOさん、さOまさん、渡O謙さん、美Oひばりさん、その他たくさんの芸能界のトップを走っている人達。俳優、女優、演歌歌手、お笑い芸人、などなど、そこから芸能界の話になっていった。
芸能界とはこんな仕事があるんだよ。とにかくきらびやかな世界で、毎月のようにパーティーが開催され、普通の人には到底できない楽しい経験ができるよ。
また、一躍スターになると、日本だけではなく、海外でロケやかけがえのない経験ができるよ。ブレイクすると夢のような生活ができるよ。
全てが初めて聞く芸能界の話。新鮮で、ワクワク、ドキドキしたのを覚えている。あっという間の30分だった。話が終わり、もし芸能界に興味があれば、電話くださいと言われ、颯爽とお会計を済ませ、お店を出られた。
残された僕たち4人は、興奮してカフェにその後1時間以上芸能界は凄い世界なんだなと話し込んでいた。実は後になり分かったことだが、そのダンディーな男性は、芸能事務所社長で福岡にオーデイションがあり、原石の人材を発掘に来られていたことが分かりました。
運命の1本の電話。この電話が後に僕の人生をかえる電話になる。
次の日、〇〇ならイケるよと、芸能界チャレンジしてみなよと友人の後押しもあって、昨日もらったダンデイーな男性の名刺に電話した。
なぜ、私はいただいた名刺の電話番号に一通の電話を入れたのか?
私もいわゆる普通の若造だったわけである。
昨日カフェでお話させてもらった〇〇です。すると男性がおー〇〇君電話待ってたよ。大学卒業したら是非と東京に来なよと言ってもらった。
そんなひょんな出会いが一気に何も知らない芸能界と繋がり、大学卒業後、上京し芸能事務所に入り、俳優希望といい芸能界がスタートした。俳優の卵の劇団員として東京の皆とレッスンが始まった。
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