【第09話】舞台やファッションショーに出る事が出来た!!しかし・・・収入は僅か…
CMに出たことをキッカケに私は一生懸命取り組むと道が開けるという自信がついた。
日々のレッスン時も環境に少し慣れが出てきて、仲間とも自然に会話が生まれて、居心地も良くなってきていた。
オーディションにも少し慣れてきてとにかく先生や先輩のアドバイス通り数をこなして経験を積んでいった。
この頃、丁度、舞台の話が来る。約3ヶ月で舞台を仕上げるという。もちろんのこと舞台なんて見たこともなければ、やったこともありません。舞台監督、キャスト、スタッフの照明さん、音声さん、その他たくさんの方で作り上げられています。
誰一人かけてもいけない仲間、チームワークを感じ作る中で一体感を肌で感じた。1つの作品を作るって本当に本当に大変なことだと感じた。
舞台はあの有名な「星の王子様」をすることになった。
星の王子様は子供だけでなく大人も惹きつける魅力が満載の作品です。特にメインキャストのベテランの役者さんは、その道数十年のプロの舞台役者さんで、他の舞台の最中に駆けつけてくれてのほんの少しの練習時間での本番だった。
演技には本当に圧倒され驚かされた。もう存在感が半端なくいるだけでオーラがあった。
舞台練習の時、リハーサルで私はセリフを飛ばしてしまうという失敗、ミスがあった。自分の中では焦りでしか無かった。ところがその失敗にも気づき合わせてそのプロの役者さんは一人でセリフをいきなりつぶやき出した。つまり僕のミスをミストも感じさせない完璧にアドリブをこなされた。そのアドリブ、フォローに私は助けられた。
心の中で、本当に助かりました。と同時にすごいの一言だった。
なんども何度も、皆で舞台を作り上げていく中、この作品を通してキャスト、スタッフと仲良くなり、皆とのコミュニケーションを増やすイイ機会となった。
特にその中でも同期のS君、T君、Mさんとは役柄も似ていて毎日同じ場所で練習し話すようになり、ご飯も食べる仲になった。舞台が出来上がりお客様の前で演技し、ステージが終わった後のお客様のあの大きな拍手、何とも言えない達成感は今でも覚えています。
舞台を皆で作り上げる中で役も演じさせてもらい、この経験がより「俳優」という職業により魅力を感じた瞬間でした。
又、舞台が終わった頃、ファッションショーも経験させてもらいました。
有名ブランドに着飾られてランウェイを颯爽と歩く。歩き方のレッスン、ポージングのレッスンなど体験し、感じたことは、なかなか思うように体は動いてくれないということを感じました。
私が歩いている動画をとり見た所、とても見せれるようなものではなかった。何度もなんどもレッスンをし改善していった。やっと人前に出れるようになるまで3ヶ月かかった。ファッションモデルは身長、体重、スタイル全てに基準があり、ボクサーではありませんが、体重を落とすのもいい経験になったし俳優という仕事は演じるという仕事なので、ファッションモデルの人との会話は刺激になった。
ストイックな生活や舞台に向かう前段階の考え方、ステージの向き合い方など。プロとは結果にこだわることの重要性を感じた。つまり又、モデルとしてステージに呼ばれることだと教えてもらった。
ファッションモデルとして私自身これでご飯を食べていくとはイメージつかなかったが、とても勉強になる経験だった。
舞台役者、ファッションショーなど少しずつ活躍の幅が増え楽しさもあった。しかし現実問題、経済が追いついていかない現実。収入が今の私の位置だとどれくらいなのかとわかり始めてもきていた。
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