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【第12話】仲間のいきなりの退社

【第12話】仲間のいきなりの退社

私の周りの友人、知人がどんどん舞台や、映画、ドラマ、エキストラと、、、仕事わ貰う人達も出てきた。私も負けじとレッスンに一生懸命に取り組んだ。そんな中、ある事件がおこる。それは、仲間Rのドラマの抜擢である。昨日まで同じ練習生として同じレッスンを受けてる仲間がいきなり主役級の俳優と一言セリフを交わすと言う役を与えられたのだ。当時の私も周りの仲間もあまりにいきなりの事で印象に残っている。何故、あのタイミングでRが役があるの?と驚きを隠せなかった。それからRはたまにそのドラマに映るようになった。芸能界とは、知らない事ばかりで、当時はどこにチャンスが眠っているかわからないものだなと思っていた。それから同じような日々の繰り返しでレッスンに通っていた。もちろんRとも一緒だった。実はそのいきなりのドラマのセリフを交わす役をRがやって一ヶ月ちょい過ぎた頃から、気がつくとRの姿を事務所で見なくなっていた。私も自分のレッスンに一生懸命な事と、周りのレッスン生も常に増えたり減ったりしていたので当初は気づかなかった。ところがある時、Rの話がレッスン生から入ってきた。それは何と、Rが事務所をやめると言う事だった。私や周りも何故と疑問に思った。せっかくドラマにも出れたし、ましては今からという時期なのにと。私は気になり何故やめるのかと聞くと、Rは人間関係に嫌気がさしたという事であった。確かに私も薄々は感じていたけど縦社会の縮図だ。監督、プロデユーサーが一番力を持っている。現場でも理不尽だなと感じる場面に多々出くわす。例えば、舞台練習で何回も何回もやり直しがあったり、頭ごなしに罵声されたり、演技全てをコケにされたり、目が合ってるにも関わらずそらされて干されること、その日の気分で機嫌が良かったり、悪かったりと変わったりする。そんな日常をたくさん見てきた。私はもともと体育会系で集団競技をしてきたのでわりかしメンタルは強い方だと思う。そのためRが事務所をやめると聞いて、女性だし、耐えれなかったのかなと思った。芸能事務所は入る人もやめる人も沢山いて、その時は気に留めなかった。というよりも周りに構ってる余裕もなく、自分の事で精一杯だった。(真実は違っていたが)

 

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